いい音について Part2

音響エンジニアをしているといい音について考える機会が多くなります。

いい音についてのテーマは2006年3月にも投稿していますので今回はPart2になりますね。

先週のレコーディングワークショップでも話したのですが人がいい音と感じる要素は「品質」と「バランス」にあるように思います。

品質とは周波数特性やダイナミックレンジといった数値で表される性能のようなものです。

例えばCDの性能は

  • 周波数特性 20Hzから20,000Hz
  • ダイナミックレンジ96dB

といわれています。あまり知られていないかも知れませんがDVD-Audioの性能は

  • 周波数特性 20Hzから40,000Hz
  • ダイナミックレンジ120dB

という性能のものが多いです。

数値を比較するとDVD-Audioの性能の方が勝っていますが実際に比較視聴をすると意外な結果になることもあります。

一般の人に性能を伝えずに音楽をブラインド試聴をすると必ずしも性能の高い方がいい音と感じるわけではないといった経験があります。

性能の差がはっきり出るような単純な音源の場合は除き音楽などの複雑な音源の場合は試聴者の好みや聞き慣れた音や親しみやすい音が好まれる傾向があるように感じます。

音響エンジニアが音を調整できる要素を考えてみると

  • EQ(周波数)
  • コンプ(ダイナミックレンジ)
  • ディレイ(時間を遅延させること)
  • エフェクト(残響付加など)
  • バランス(個別に録音された楽器の音量調節)

といったところが思い浮かびます。逆に言うとこれらの要素しか調整できないとも考えられます。

このような調整をすることを自分は「音のバランスを取る」と言っています。

どんなに美味しい食材でも調理方法で味が左右するように性能が高い機器を使っても音調整(バランス)で音の印象が左右することは容易に想像できると思います。

自分の経験からですがいい音のイメージは音楽のジャンルによっても傾向があります。

演歌のイメージとロックのイメージやクラッシック音楽のイメージなど想像しただけでも違いがありそうですよね。

一般的には演歌の曲をロックのイメージでバランスをとっても受け入れられ難いと思います。

また国民性によっても傾向があるように思いますね。これは言語や生活様式の違いから来ているとよく言われています。

色の感覚なんかも国民性があると聞いたことがあります。そう考えて行くといい音は色の感覚や食べ物の感覚と同じようなものなのかも知れませんね。

この記事を書いた人

東 春平代表取締役 / 音響エンジニア
音響と音楽で皆さんの役に立つことを考えています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です