概要

概要
ピアノ用コンタクトピックアップはハウリングマージンの改善や音の「カブリ」を低減させる
ために非常に便利なものです。しかし、今まであった多くのピアノ用コンタクトピックアップ
は次のような問題を持っていました。
■音色に癖がある。
■音色が安定しない。
■接着材や両面粘着テープなどにより取付けるものは、ピアノに取り付けた痕跡が残る。
■同様に取外し時にサウンドボードのニスや木材を傷つける恐れがある。
■ピアノを傷つけることを理由にピックアップの取付けを拒否されることがあった。
■取付け取外しを繰り返すとピックアップが壊れてしまう。
このような問題を解決するために全く新しい概念「フォースモードピックアップシステム(FMPS)」
を導入することにより、プロの現場での使用に十分耐えるピアノ用コンタクトピックアップを開発
することができました。



技術的説明

技術的説明

フォースモードピックアップシステム(FMPS)の採用
今までの多くの楽器用ピックアップが加速度型ピックアップにより、楽器の発音部の振動
加速度を電気信号として出力していたのに対して、このピアノ用コンタクトピックアップ
システムのピックアップ部は、ピアノの発音源の一つであるサウンドボードとその傍に位
置するブレースやバックポストなどの振動しにくい部材の間にピックアップ部をはさみこ
む様に取付けることにより、サウンドボードとブレースまたはバックポストの間に発生す
る振動力(Force)を電気信号に変換し出力する、フォースモードピックアップシステム(FM
PS)の採用により、癖の少ない安定した音色が得られます。多少のイコライジングとリバー
ブ処理を行うことによりマイクロホンでの収音に勝るとも劣らない高音質が得られます。


音色のバリエーションとステレオ収音
サウンドボードとブレースやバックポストの間の隙間ならどこにでも取付けが可能で、複数
のピックアップを取付けることによりステレオ収音が可能です。取付ける場所により音色が
変化しますので、取付け位置を工夫することにより目的に応じた音色を引き出すことも可能
です。
2個から3個のピックアップを使用すれば、ピアノの全音域をカバーするバランスの取れた
ピアノ音をステレオ収音できます。



製品の説明

製品の説明
このピックアップはグランドピアノおよび
アップライトピアノ(バーティカルピアノ)
への取付けが可能で、グランドピアノの場合
サウンドボードとブレースの間に、アップ
ライトピアノの場合サウンドボードとバック
ポストの間に取付けます。

ピックアップは次のパーツから構成されています。
サウンドボードに接するコンタクトチップ
振動力を電気信号に変換するセンサー部
センサー部を支えるベース
電気信号を忠実に伝達する専用出力ケーブル



次にこれらパーツについて詳しく説明しましょう。

コンタクトチップ
コンタクトチップは半球状のくぼみを持ちセンサー部の半球状の突起にフィットし、振動力
を確実にセンサー部に伝達します。この半球状の角度調節メカニズムがコンタクトチップを
無理なくサウンドボードに密着フィットさせ、確実に振動力をセンサー部に導くのと同時に
ピアノのサウンドボードを傷つけるのを防止します。
コンタクトチップはマグネットを内蔵しセンサー部の半球状の突起に吸着することにより、
取付け、取外し作業中にコンタクトチップがセンサー部から分離脱落するのを防いでおり、
作業性の向上に寄与しています。

センサー部
センサー部は振動力を忠実に電気信号に変換し出力します。外周に90゜毎に設けた4個の出
力コネクターのそれぞれに平等に出力が導かれています。ピックアップの取付け後最も接続
しやすい位置にあるコネクターに出力ケーブルを接続すれば良く、ピックアップの取付け作
業がスムーズに行えます。またセンサー部は完全シールド構造となっており電磁的ノイズの
影響を最小限にとどめます。

専用出力ケーブル
この専用出力ケーブルは耐震コネクタと耐震ケーブルの使用により、センサー部の出力信号
を振動による電気的ノイズを付加することなくアンプまで運びます。
センサー部には4個の出力コネクタが設けてありどのコネクターにも平等に出力が導かれて
います。ピックアップの取付け後、最も接続しやすい位置にあるコネクターに出力ケーブル
を接続すれば良く、ピックアップの取付け作業がスムーズに行えます。

ベース
ベースは厚さが異なる5種類のもが付属しており、ピックアップを取付ける隙間の寸法によ
り最適な厚さのベースを使用するシステムとなっています。取付方法の節をご参照ください。