いい音は綺麗な音ではない?
先週仕事で大阪に行って来ました。機材を積んで車で行ったのですが年末の道路工事の影響で思っていた以上に渋滞の中を走ることになりました。
高速道路を長距離移動する時はラジオを安定して聞くことができないのでCDを聞いています。
自分のCDの聞き方はどちらかというと同じアーティストのアルバムを4~6枚集中的に聞きます。
色々なアーティストのアルバムを聞くこともありますがサウンドを研究する意味では同じアーティストのアルバムを沢山繰り返し聞くほうが参考になる場合もあります。
5年から10年くらいの期間で制作された同じアーティストのアルバムを聞くとアレンジやサウンドはもちろんその時代を象徴するテクニックのようなものに気が付くことがあります。
制作現場ではいつの時代もいい音を追求してきているのですがどうもいい音とは綺麗な音ではないようです。
演歌は演歌らしい音、ロックはロックらしい音、ジャズはジャズらしい音といった感じでその時代のらしい音があるようです。
車を運転しながら音楽を聴いても意外と上の空だったりするのですが渋滞中となると音楽を聴くことにかなり集中できます。
同じ音楽でも上の空で聞いている感触と渋滞で集中して聞いている感触の違いを感じ取ることが出来た時に音作りの背景やテクニックを感じ取ることが出来るように思います。
そういう意味で今回の車で大阪まで走った中で聞いたCDから新しい発見と感覚に気が付きました。
こういったことの積み重ねがスタジオでの音作りに役に立っているのだろうと思いました。
もちろん仕事もちゃんとこなして帰ってきましたよ。