お任せと立ち会い仕事の違い
自分が仕事で行っているスタジオワークには電話やインターネットなどで依頼を受けて電話やメールでやりとりをしてこちらのスタジオで仕上げて先方に送るといったお任せ仕事とスタジオでお客さまと一緒に打合せながら作業をする立ち会い仕事があります。
フリーランスエンジニアの中にはお任せ仕事を中心にこなしている人も珍しくありません。
コンピューターが発達して大がかりな音響機器を使わなくても十分品質の高い仕事ができるようになってきました。
このためスタジオを借りて作業をしなくても自宅でコンピューターを使って仕事をする人やそういった制作スタイルからヒット曲が生まれたりもしています。
お任せ仕事は相手の意見に左右されることなくじっくり自分のペースで作業ができるのは楽でもありますが迷ったときにはその場で話し合えないもどかしさがあります。
立ち会い仕事の場合はスタジオで打合せをしながら一つ一つ確認しながら作業を進めていくので必ずスタジオで行うことになります。
打合せをしながら作業を進めていくうちにアイディアーが生まれたりテスト的に思い付いたことをやってみたりしてその場で確認しながら作業を進めるのでこの点は楽しいですね。
相手が何度か仕事をしたことがある場合はある程度勝手が分かるのですが始めての場合は相手のやり方や音の嗜好などがまったく分からないので気を遣います。
作業をしながら徐々に相手の嗜好を感じ取っていきます。作業に関しての話しをするのはそれほど気を遣わないのですが作業中のちょっとした待ち時間にお互い黙っていると空気が重くなるので軽い雑談をするのですが始めましての相手は余計なことを話したり質問したりしないように気を遣います。
話しが上手くかみ合う相手だといいのですがかみ合わない相手もたまにいたりします。
そんな雑談をしている時でも完全な待ちの状態以外は手を止めずに作業は進めます。
これって結構難しいことなんです。たとえば自動車免許取り立ての初心者は運転中に余裕で会話なんて出来ないですよね。
それと同じでスタジオワークに慣れていないと会話をしながら手を動かすのって結構難しいものなんです。
ミキサーやテープレコーダーといった音響機器は一度慣れてしまえばいいのですがコンピュータの場合はソフトのバージョンが違ったりバージョンアップしたことで操作性が変わったりするのです。
頻繁に使うソフトは直ぐに慣れるのですがあまり使わないソフトの場合はようやく慣れてきた頃にバージョンアップでまた探りながら使わなくてはならなくなったりします。
お任せ仕事の場合は慣れていないソフトを研究しながらでも出来ますが立ち会いの場合は格好悪いしスタジオ費用は時間単位で精算するので慣れていないソフトを探りながら使うことはできません。
以上お任せと立ち会い仕事の違いを考えてみましたが自分的には立ち会い仕事の方が好きかも知れません。