アウト・イン・アウトの勘違い
バイクに乗ってめて初めて知った「アウト・イン・アウト」の言葉の意味をぼくはしばらく勘違いしていました。
この「アウト・イン・アウト」とはコーナーを曲がるときにアウト(外側)から進入してイン(内側)を通ってアウト(外側)に抜けると無条件で早く曲がれると思っていました。
この認識でも無条件を外せば間違いではないのですが・・・じつはこれは1つのコーナーを効率よく曲がる場合の条件付だったのです。
山道やサーキット、ジムカーナコースで適度な長さの直線と直線の間に1つコーナーがある場合はこの考え方で良いと思います。
しかし!、ほとんどの場合コーナーは連続しているんですよね。
例えば右コーナの次に左コーナーといった場合、右コーナを曲がり終わって左のアウト側に抜けると次の左コーナをアウト側から入るために右側に向かってS字のように走ることになります。
このコーナーとコーナーの間の直線はS字のように走るよりも最初のコーナをあまりアウト側に抜けずに直線的に次のコーナーのアウト側に向かって走った方がぜんぜん早かったりする場合があるのです。
と言うことは。「アウト・イン・アウト」の意味はコーナーのアウトから進入してインを通って次のコーナーのアウトに向かって走るというのが自分の中での正解でした♪
さらにこのように直線を長く取るような走りをするとなぜか体感スピートが遅く感じるんですよね!たぶんバイクが寝ている時間が少ないからだと思うのですが・・・ですからこの走り方が本当に早いと気付くのに結構時間かかりましたね。
人の後に付いて走る場合は進行方向に目標となるバイクが走っていますので無意識にこの直線的な走りがしやすいようです。なので自分の実力より早く走っている人に頑張れば付いていけたりします。
そんな早い人の後ろを走った後で自分が先頭になって走った場合に早い人の後ろを走った時ほどペースが上がらない場合がよくあります。こんなときはこの直線的なライン取りができていないのが原因だったりします。
またこのライン取りはコーナー間の直線の長さとバイクの馬力によって変わってくるようです。
例えばロードレース世界選手権MotoGPクラス(990cc)と125ccクラスのライン取りを注意深く観察すると分かるのですが、125ccで思いっきりアウトに抜けてS字に走っている場所をMotoGPクラスではアウトに抜けずに直線的に次のコーナーのアウトに向かっている場合があります。
もちろん同じようにS字に走っている場合もあります。カーブとカーブの距離が長くなるとS字に走るのが基本で距離が短くなっていくと馬力のあるマシンから直線的なラインを走るようになっていくようです。
むずかしいのは中途半端に離れたコーナーの場合なんです。直線的に走ってもS字で走ってもOK、みたいな場合はいまだに悩んでいます。