ノービス選手へアドバイス
【対象:(ノービス→C2級)】
前回の記事では「ノービスとC2の違い」をお届けしました。
モトビトDVDからノービス級の走りを観察するとおおまかに2タイプのウィークポイントに気が付いたというところまでですね。それは
1.バイクが寝ていないタイプ。
2.バイクは寝ているけど大回りなタイプ。
というところまでです。
二輪ジムカーナ競技はその日に発表されたコースのスタートからゴールまでの時間が早い順に順位が決まる単純なルールです。
そして足付やパイロンタッチのペナルティーがあります。この条件で結果を出すためのポイントを単純に考えると
1.平均速度を上げる
2.最短距離を走る
と考えて間違いはないと思います。これは二輪ジムカーナ競技に関わっている人の間では定番の考え方です。
ライディングフォームやマシンセッティングを考える前に自分の走りがこの定番の考え方から外れていないか検討する必要があると思います。
バイクが寝ていないタイプのライダーはバンク中の平均速度が遅くなっていると考えられます。
本人は車体の一部やつま先が路面に接地したりすることもあると十分寝かしているつもりかもしれません。
しかし一瞬だけつま先が接地する場合と接地はしないけれどもバイクが寝ている時間が長い場合は後者の方が平均速度が速いと考えて間違いはないと思います。
このようなライダーは8の字練習でバイクが寝ている時間が長く走れるように意識して練習すると良いと思います。
練習のポイントは寝かし込みを手前から早く行うように意識してみると良いかも知れません。
次にバイクは寝ているけど大回りなタイプのライダーはフロントブレーキの使い方が足りなく減速しきれずに大回りになってしまっている可能性が高いと思います。
逆の言い方をすると十分減速すると小回りができるものなのです。このようなことを意識して8の字練習をすると良いと思います。この時平均バンク角が浅くならないように注意してください。
このようなポイントは自分が二輪ジムカーナ競技を始めた30年前の1979年から言われていました。
途中ブランクがあるのであまり偉そうなことは言えませんがおそらく現在でも定番のポイントといって間違いはないと思います。
実はノービス選手が上達するのに一番大切なことはこのようなことを考える「悩む力」だと思います。
ノービスレベルだと練習すればするほど上達が著しく単純に練習するだけでも楽しかったりするものです。
楽しむことは悪いことだと思いません。しかしもっと上達するために悩む力が一番大切なことだと自分は考えています。
それは上達していくにつれどんどん上達のスピードが鈍りいずれ悩まずにはいられなくなるからなのです。
悩んで、悩んで、悩んでこそ自分にとって役に立つ上達のヒントを掴めるものではないでしょうか?
そうして掴んだ上達のヒントこそ結果に結びつくものだと思います。
ですから自分が今お伝えしたポイント以外にも上達のヒントはあると思います。
ノービスライダーの皆さん頑張って精進されてください。次回は「C2級とC1級の違い」をお届けします。お楽しみに♪