ボーナスについて
ボーナスを初めてもらった時はこんなにたくさんの現金何に使おうかと途方に迷った思い出があります。
たしか母親と兄弟にお金をあげて残りは貯金したように思います。
その時のボーナスは6月と12月に合計して5ヶ月分の月給に相当する金額が月給に加えて支給されていました。
ですから1年12ヶ月の月給と5ヶ月のポーナス分をたして17ヶ月分の月給が年収に相当しました。
6月と12月のボーナスは2.5ヶ月の均等割りではなく6月のボーナスの方が12月より少し少なめな配分だったように記憶しています。
ボーナスの金額は個人査定と会社の業績が反映されると聞いていましたがさほど格差は無かったように思います。
遅刻や欠勤はポーナス査定にマイナスになるので有給休暇を使うとマイナスにならないなどと言われていました。
そのときはほとんどの人が遅刻や欠勤をすることはなく皆勤があたりまえでした。
今思えばそのために結局ポーナス査定の格差も付きにくくなったのかも知れません。
皆で足並みを揃えて働いている感覚が自分は好きでした。
最近は能力査定などでポーナス金額の格差も大きくなる方向かも知れませんね。
能力査定の格差が大きくなると業績や業務に貢献している人であれば多少の遅刻や欠勤といったマイナス査定の影響が少なくなります。
これにより仕事や業務の能力が高ければ多少のわがままが許されてしまう風潮が次第に強くなってきました。
以前の足並みを揃えて働くことより個人プレーで能力を発揮するタイプの人が評価されるようになりました。
仕事はお金を稼ぐためのものだけでなく生活や暮らしの一部と考えている自分には個人プレーで能力を評価される人はあまり快く思えませんでした。
そのうち年俸制になり年収を12ヶ月に割った金額が支払われるようになりました。残業という概念もなくなりました。
最近の主流は成功報酬制度とかコミッションとかインセンティブといった考え方ですよね。
成功した者だけが報酬を得られるという考え方は一見合理的に思われます。
しかしどこかで誰かが生活保障をしてあげないと長期的に安心して働けないのではないかと思うこともあります。
今は自分が給与やボーナスを払う方の立場になりました。今回のテーマを考えることによって昔の足並みを揃えて働いていた時代を懐かしく思い出しました。
振り返ると賃金環境もずいぶん変化していることを改めて感じます。