ライディングフォームに付いて思うこと
自分がオートバイのライディングテクニックをテーマとした記事を書いていることもあり同様な他人の記事にも少し目を向けてみるとライディングフォームに付いて書いてある記事を多く見かけます。
自分は人から教えてもらうよりも先輩や速いライダーの走りを見てそこから自分なりに考え努力してライディングテクニックを習得してきました。
というか自分が二輪ジムカーナを始めた1979年にはライディングテクニックは教わるのではなく盗むもの的な考え方があり親切に教えてくれる人などだれもいませんでした。
同じチームの先輩でもアドバイスをくれるのは1年に1つか2つだったように記憶しています。しかも「もうちょっと後ろにすわってみな」のような一言だけでした。
なので人からライディングフォームのことを指摘されたことはほとんどありませんし、ライディングフォームを極端に意識したこともありませんでした。
当時ビデオはとても高価なものでしたから今のようにだれでも持っていて気軽に撮影して自分のフォームを見る機会もありませんでした。
街乗りしている時にショーウインドウなどに写る自分の姿を見たときに自分のフォームをチエックすることはありますけどね。
フォームは大切なことだと思います。しかし一番大切なのはオートバイが加速したり減速したりバンクしたりと刻々と変化する状況でちゃんとオートバイに乗っていることだと思うのです。
その結果妥当なフォームというのが存在するのではないでしょうか?そういう意味ではフォームは二番目なのです。
自分流の言い方をするとライディングフォームは
「ちゃんと乗っていればあとから付いてくるのも」
なのです。
他人の走りを見てその人がどのようにオートバイに乗っているか正確に見極めるのは容易な事ではありません。
その点フォームは、ぱっと見てすぐに分かる表面的なことですから指摘しやすいし説明しやすいと思います。
いつも一緒に練習している仲間だとフォームを見てその日の調子が良いか悪いか分かったりします。
調子が悪い時にフォームを指摘しても調子は戻らないのです。調子が悪いのはフォームのせいではないからなのです。
ライディングをフォームから入るのは悪いことだとは思いません。しかし意識しすぎるのは良くないと思います。
とくに自分の取り組んでいるタイムを競うジムカーナ競技などでフォームを意識して良い結果に結び付いた試しがありませんでした。
コースで自己ベストを記録するようなときはたいがいリスクを負って夢中で走ったときなのです。その時はフォームのことなど意識していません。ただひたすらバイクを前に出そうとして必死に走るだけなのです。
それはもう二度と同じ走りができるとは思えないくらい必死になって走ると良い結果が出たりします。
そんな時にフォームのことを意識して走ったとたんタイムは落ちるものです。
他人の記事などに目を向けなければこんなこと思わなかったのですけどね・・・
趣味で取り組んでいることですから皆さんお好きなようにやって頂いて構わないのですが・・・
ちょっと思ったので記事にしました。