ライブビデオ撮影

基本的にはプロフェッショナル・オーディオ関係の仕事が中心なのですが、オファーがあればビデオ撮影の仕事もします。

最近ではパソコンで簡単にプロレベルの高品位な画像編集ができるようになりました。1999年に自社スタジオを設計する時には考えられなかったことですね。

自社スタジオ設計時にはこのようなことも予想していましたので問題なく対応できてはいますが・・・正直ここまで早いとは思っていませんでした。

クラッシク・コンサートのビデオ撮影をする場合に工夫しなければならないのは、カメラマンが楽曲を熟知していないので、曲に合ったカメラワークをどのようするかということなんです。

これは毎回ビデオ撮影クルーと念入りに打合せして決めるもっとも大切なポイントなんですね。

ぼくの場合は譜面が読める人に楽譜の小節数を読み上げてもらいその小節数でおおよそのカメラワークをプランします。

それをエクセルで表にします。そして収録する演奏曲に合わせて実際に小節数を読み上げたCDを作ります。

このCDとエクセルで作ったカメラプランの資料をカメラマンやスイッチャーさんに渡して打合せします。

ちなみに今まででいちばん多い小節はベートーベン交響曲第九番の第四楽章で940小節です!

収録当日もCDと同じように楽曲に合わせて小節を読み上げてもらいます。それを頼りにカメラワークプランに沿ってカメラワークとスイッチングを行うわけです。

また同時にカメラワークが失敗した時のために差し換えのできる別の映像も収録しておきます。

クラッシックコンサートの場合は全体映像だったり指揮者の映像だったりお客さんの映像になりますね。

小節を読み上げる人が間違えたり、実際の演奏が譜面どうりにならなかったりすることがたまにあります。(汗)

こんなときはどうなると思います?パニックになると思うでしょ?ところが・・・

「さすが皆さんプロです♪」

何事も無かったように無難なカメラワークとスイッチングでサラッと切り抜けるんでよ。

こんなときは「プロって頼もしい♪」って思いますね。

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