リアアクスルの位置を変えると?
チエーンが交換時期を迎えたので次に使うチェーンを検討するためにちょっとテストをしてみました。
テストは今のチェーンを2コマ長くしてリアアクスルの位置を後ろにするとどうなるか試すということです。
現在は110リンクのチェーンを使ってスプロケットはフロント側13丁とリア側48丁という組み合わせで乗っています。
これに112リンクのチェーンを付けると単純にリアアクスルの位置が後ろに下がります。
どれくらい位置が変わるのか計算するのに使わせてもらったのが二輪ジムカーナ界のエレクトロニクスエンジニア「2ご」さんのサイトにある「チェーンコマ数計算機」です。これ役に立ちました。ありがとうございます。
この計算機によると 112コマのチェーンを使っても大丈夫そうです。
さらに現在伸びてすり減って交換時期を迎えているチェーンに2コマ足しても取付に問題無ければ確実に大丈夫というわけですよね。
写真がもともとの110 リンクの状態です。
次の写真が2コマ足した状態です。リアアクスルが15mm後に下がりました 。違いわかりますよね?
ところでリアアクスルを下げるとホイールベースが長くなるので小回りが有利な二輪ジムカーナ競技には向いていないセッティングのように思いませんか?
でもどうなんでしょう?
現実は頭で考えたようにならないことが多いので実際に試してみないと分からないものです。
で、変えてみたファーストインプレッションです。
まず走り出してリアが高くなった感じがします。ハンドリングはフロントの突きだしを3mmから5mm出したような印象です。
この時のフロントフォークの突きだしは0mmです。フロントを5mm程度突き出すと今まで試行錯誤してきたセッティングの中でいちばん結果の良かった状態になります。
そう言う意味では今回のリアアクスルを後退させてリアが上がったようなフィーリングは良いかもしれませんね。
フロントの突きだし0mmでアンダーステアーが強い傾向だったのが少し弱くなった感じがします。
さらに高速コーナーの立ち上がりの安定性が抜群に良好になりました。
ちなみに比較をしやすくするためにサスペンションのセッティングは一切変えずに試乗しています。
走り出してしばらくすると分かるのはスイングアームの動きがゆっくりになった感じです。
これが良いか悪いかは別として走っていて気持ち良い感じがします。
いつも行っているジムカーナの基礎練習タイムを測ってみました。
舵角の付くパイロンターンのタイムは変わりませんでした。蛇角の付かないコーナリングのタイムは少し良くなりました。
心配していたホイールベースが長くなることによる最小回転半径の拡大は認められませんでした。
むしろゆっくり動くスイングアームから伝わる安心感でターンの始めと立ち上がり部分が攻めやすくなった印象です。
これにより最小回転半径ターンの決まる確率が少し高くなったように思います。
リアアクスルが15mm後退しただけなのにまるで別のバイクに乗っていると感じるフィーリングがとても新鮮で気に入りました。
これでチェーン交換は112リンクに決定ですね♪