力を抜くとバイクは曲がるもの・・・
オートバイ操作の基本で力を抜くということはよく言われていますよね。おそらく免許を取得する時から言われているのではないでしょうか?
そして免許を取得してからもスポーツライディングに興味を持てばかならず耳にするのが「力を抜くとバイクは曲がるもの・・・」みたいな事ではないでしょうか?
自分の場合二輪ジムカーナの練習コースで力を抜いて走るとタイムが落ちる傾向がありました。
二輪ジムカーナの場合は立て続けに切り返したり1つのターンに要する時間が2~3秒と短いため力を抜いている暇がないのかな・・・?。
などと考えていました。ですから自分はジムカーナライディングで力を抜く・・・と言う事に対して長い間疑問を持ち続けていました。
ところがターンの立ち上がり部分で加速とともに前傾になると同時に身体の力を入れる場合と抜いた場合でリアタイヤとフロントタイヤの加重をコントロールできることに気がつきました。
これは直線を走って試すと分かりやすいのですが一定の速度で走っていてフロントフォークに注目しながら加速をしてみます。
軽く前傾姿勢をとりながら力を入れて加速した場合より同じようにして力を抜いて加速した方がフロントフォークの伸びが大きいと思います。
このように加速状態の時に身体の力の加減でオートバイの姿勢が変化するということはタイヤの接地面の圧力(これを面圧といったりします)をコントロールできることになりますよね。
このテクニックを習得した時は本当に嬉しかったものです。しかしこれは力を抜くとバイクは曲がる・・・とはちょっと違うと思いますよね。
そして今年になって気がついたのですが・・・ターン最中のパーシャルの時に力を抜くとバイクは曲がるみたいなんです。
ジムカーナライディングではターン中にパーシャル状態がもの凄く短いのでなかなか実感するのは難しいのですが・・・。
逆に普段はパーシャルを出来るだけ少なくなるように走っていますのでなおさら分かりくい事だと思います。
力を抜くために無駄にパーシャルを作って走ればタイムダウンになってしまいますしね。
この力の抜き加減なんですが言葉にするのが難しいのですが一言でいうと脱力する・・・みたいな感じです。
パーシャルの時はバイクが不安定になるのでその状態の時に脱力するのはもの凄く怖いというか勇気のいることだと思います。
でもこの記事を読んで何かヒントを感じたならば是非試してみる価値はあると思います。
力を抜くことはそう難しくないと思うのですがタイムに繋がるようになるまでは少し時間が掛かると思いますのでじっくりと取り組むといいと思います。
力を抜いてタイムに繋げるコツはバイクをさらに深く寝かしに行く事だと思います。
次回の仕事系の記事は「自分の手を離れたらおしまい」をお送りします。お楽しみに。