回転の練習で大会の成績アップ?
二輪ジムカーナ競技を象徴するセクションに回転があります。日常バイクを乗る機会にはありえないセクションですよね。
パイロンの周りを回転するのですが言葉ではイメージが伝えにくいので練習走行の動画を用意しましたのでご覧になって下さい。→ 回転の動画(この動画はチームメイトのおーたにちゃんが撮ってくれたものです。ありがとう♪)
今回はこのような回転に付いて考えてみたいと思います。
二輪ジムカーナをやっていて回転が苦手というライダーは多いと思います。日常的でないですからね・・・
逆に大会の成績が伸びたライダーにその要因を聞くと回転の練習を重点的にしてこれが結果に繋がったとか回転が決まったと言う話しを聞くこともめずらしくありません。
練習方法と大会の結果の因果関係は個人の感覚によるものですから誰でも同じ練習をすれば同じ結果が出るというわけでは無いと思います。
ジムカーナ大会では1台ずつ出走するので分かりにくいのですがタイムの近いライダーの映像を並べて比較すると面白いことに気がつきます。
タイム差が付くポイントはコース上のもっともスピートが落ちる所ともっともスピートが出る所に集中する傾向があるのです。
これはロードレースで言うところのパッシングポイントと同じような傾向があるようです。もしかしたらモータスポーツに共通する事なのかも知れませんね。
そういったことから考えると回転は最もスピードが落ちるセクションですからここを頑張って何とかするとタイムの近いライバルに差を付けられるかも知れないわけです。
ですから回転の練習を重点的にすると大会の順位が上がると言うのも納得できることだと思います。
回転と言うとなにか特別なライテクが存在するように思われがちなんですが自分の感覚では普通にコーナを曲がる場合と同じ要領だと感じています。
ただ難しいのは確かですね。ごまかしが効かない感じがします。コーススラロームや峠を走っているだけでは回転が上手くなるとは考えにくいですね。
回転の上手いライダーに話しを聞くとみなさん様々な練習方法を実践しています。
これを文章にすると
「自分に足りないと思う技術的なことを追求している」
と言った感じですね。趣味なのにその取り組む姿勢や考え方はプロのような印象を受けます。
自分の場合の回転練習方法は、5Mの間隔に置いたパイロンで8の字をする方法で行っています。
この練習を始めたばかりの頃は10回の8の字タイムが58秒位でした。練習を続けて1年後には49秒までに短縮できるようになりました。
直接回転をする練習方法ではないのですが自分の場合はこの方法で回転の感覚を高めています。この成果は大会の結果にも結びついていると思います。
ジムカーナ大会の成績をワンランクアップさせたいと考えているライダーは回転の練習を重点的に行うと結果に結び付くかも知れませんね。
しかし大会コースで回転セクションは数カ所です。コース全体からみると割合は少ないですよね。
そんな割合の少ない回転の練習を重点的に行うことで大会の成績がアップするのは不思議に思いませんか?
たぶん回転の練習にはオートバイを乗りこなす技術とメンタルの要素が凝縮されているように思います。
回転でタイムを短縮して走ろうと努力するとヒヤヒヤドキドキ転びそうになりながら走らなければなりません。
この転びそうな感覚が技術とメンタルを向上させるのに役立っているのではないかと考えています。
そんな回転の練習で習得した技術とメンタルは大会はもちろん回転以外のオートバイを乗りこなす色々なシチュエーションに生かされるような気がします。