大切なのはタイムを縮めようとする気持ち
このタイトルを見て当たり前と思う方もいるかも知れませんね。しかしこのような気持ちを深く考えてみると大きく2つに分けて考えることができると思います。
それはタイムを縮めようとする気持ちとそれ以外の気持ちです。
それ以外の気持ちとは・・・
フィーリングを探る気持ち
セッティングを確かめる気持ち
ラインを探る(トレースする)気持ち
フォームや目線を確かめる気持ち
何か上手く行っているような良い気持ち
何か悩みごとのような気持ち
etc…
といったようなタイムを縮めようとする気持ちと直接関係ないような気持ちといったら良いでしょうか。
このような気持ちは練習中の時に多いのではないでしょうか?逆にタイムを縮めようとする気持ちを考えてみると・・・
進入でブレーキやアクセルを遅らせる気持ち
バンクを深くする(平均時速を上げる)気持ち
立ち上がりでアクセルを速く開ける気持ち
切り返しを速くする気持ち
とにかく最短距離(小回り)を走る気持ち
といった感じでしょうか?・・・難しいですね。
こちらがタイムアタック中の本気モードの気持ちのような感じでしょうか。
練習の時は上手く走れるのに大会の時は上手く走れないと言った話はよく聞きます。
ならば練習の時の速さを追求すれば大会でも比例して速くなる・・・と考えるのは自然なことだと思います。
逆に練習の時の速さを大会でどれだけ発揮できるか・・・という考え方もあると思います。
自分は重力加速度などの物理的な限界を考えると練習の速さを追求するのには限度があると考えています。
なので練習の時の速さをどれだけ効率良く大会で発揮できるか・・・を考えた方が楽に結果に結びつくのではないかと考えています。
現在の自分の場合は初めて走る模擬コースを2回タイムアタックした後からしばらく走り込んでタイム短縮できる比率は約5%になります。
これが大会になると1ヒートと2ヒートのタイム短縮の差は1%程度になってしまいます。
5%もタイム短縮できたらとんでもないジャンプアップが可能になることになります。
現実的に5%のタイム短縮は難しいとしても最初から練習の時の速さを余すことなく発揮できるような気持ちで走ることができれば練習の成果と大会の成果の差が縮まるのではないかと考えています。
よく考えているのは2ヒート目の走りを1ヒート目にするにはどうしたら良いのか・・・と言うことです。
これが簡単にできれば苦労はしないのですが・・・
走り慣れないコースをトレイン走行などで前方の車両を追いかけて走る時などは思いの外速く走れるものだと思います。
この時の気持ちはタイムを縮めようとする気持ちと近い物があるように思います。
またライバルに負けたくないと必死で走る時の気持ちもタイムを縮めようとする気持ちと近いものがあるかも知れません。
大雑把に言えばタイムアタック中にあとちょっとを妥協しない気持ちといったらいいのでしょうか・・・。
それを自分自身の気持ちとして具体的に掴んでおくと大会で実力を発揮するのに役立つかもしれません。
要するに練習の時の気持ちと本気モードの時の気持ちの差を掴んでおくといった感じでしょうか。
二輪ジムカーナ競技はライディングテクニックも大切ですが大会ではメンタル(気持ち)の影響力も大きいと思いますので・・・。
ここまで書いて読み返してみて思うのですが気持ちのことを文章にするのは難しいですね。
またライディングテクニックはマシンやタイヤの進化とともに変化して行きますがメンタルは一度要領を得ると長く使えるような気がします。