時間の経過と感覚の変化について
先日必要があって2002年に制作した作品のマスターを引っ張り出して試聴しました。
現在2008年ですから6年前の作品になります。おなじ自分のスタジオで仕上げたものです。
今の感覚からくらべると音作りが少し甘いような印象を受けました。とくに低音の解釈の変化が大きく感じました。
機材的には大きくは変わらないのですがマスター系にインサートしてあるトータルコンプやデジタルコンバータなどが変化しています。
配線的にも究極の音圧を確実に安全に求められるようデジタル配線化が進みました。
2002年当時には難しかった歪ませずに音圧を上げる処理も今ではいとも簡単に行えます。
音の違いは機材や配線の変化よりも感覚の変化の影響の方が大きいように思います。
不思議ですね。6年前の自分と現在の自分の違いは自覚が無いのですが作品の音を聞くと変化を感じます。
せっかくの機会なのでリマスタリング(もう一度音作り)してみました。
よくキャリアの長いアーティストが過去の作品をリマスタリングして再販しますがその気持ちがよく分かりますね。