目線の意識でタイムアップ
二輪ジムカーナ競技やサーキット走行などで目線を意識するだけで他はなにも変えずにタイム短縮できると言ったら信じますか?
日頃の練習でタイム計測をしながら練習している人でもトレイン練習をしている人でも自分の前に少し早い人が走っていると引っぱられて一人より速く走れる経験があると思います。
この引っぱられる要因は色々考えられるのですが目線の要因も大きいと思います。
高速で走行するロードレースではスリップストリームと言って前方を走るバイクの後方は気圧が下がっていることと風の抵抗が少ないことから引っぱられる現象が発生します。
このスリップストリームは時速100Kmを越えるスピードでないと発生しない現象ですから二輪ジムカーナ競技ではありえません。
次に走行ラインの要因も考えられます。しかしライダーのレベル差が近い場合はライン取りもそう大きく変わるものではないように思います。
やはり前方に目標があるから引っぱられると考えるのは自然なことだと思います。
この目標になるものは目で見ているわけですよね。
ですから目線を意識することでタイム短縮が可能であるというわけです。
ではどのように意識したらよいのでしょうか?
普段目線を意識している人は少ないと思いますし目線を意識するのも表現するのも難しいと思います。
経験豊な人はそうでない人にくらべより沢山のポイントを見ているようです。
例えば経験豊な人は大会中に観客も目に入っていたりしますがそうでない人はコースを見るだけでいっぱいいっぱいの人もいるのではないでしょうか?
これだけが単純に速さの差になっているわけではないと思いますがより多くのポイントを見るというのは言えるのでないでしょうか?
逆の言い方をするとあまり長く1点を見つめない方が良いのかもしれません。
緊張すると体が硬くなり目線の動きも鈍くなる傾向もあるようです。緊張しなければ良いのでしょうが大会で普段の練習と同じような精神状態で走るのは容易なことではありませんよね。
自分が自然に見るより少し先を意識して見るのも効果的かも知れません。
前に先行するバイクをイメージしてそれを追いかける目線イメージと言う人もいました。
しかし緊張するとそのイメージバイクが消えてしまい戸惑ったなんて話もあります。
どのような方法であれ自分なりのタイム短縮に繋がる目線の意識を模索してみるのも良いのではないでしょうか?
ちなみに回転やハンドルロックを伴うターンなどでは目線よりも感覚を思い出すリアクションをよく見かけます。
上の写真はハンドルロックをしてUターンをする場面ですが先を見ずに感覚を思い出しているリアクションです。
会話をしている最中に何かを思い出す時に上を向く仕草をすることがよくあると思います。
これは脳の記憶を呼び起こすときの無意識の表情というか目線リアクションで実はどこも見ていないそうです。
これが良いのか悪いのかは自分には分かりませんがそんなことも考えながら練習すると何かの役に立つかも知れませんね。