音声データーの話し
Pro Toolsでレコーディングをしてできる音声データーの量は、1曲あたりだいたい1GB〜3GBくらいになります。もちろん曲の長さやトラックの数でもっと大きくなる場合もあります。
この音声データーはマスターテープと同じでとても大切なものです。当然ですが慎重に取り扱います。もしこのデーターが消えたり壊れてしまったらもう一度レコーディングのやり直しをしなくてはなりませんからね。
わたしは運よく今までにこのようなトラブルを起こしたことはありませんが「レコーディングデーターが飛んでしまった!」という話しはしばしば耳にします。
そういったことが起こる前にデーターをバックアップ(複製)しておきます。このバックアップの時間はどのくらいかかるか計ってみました。
およそ1GBのデーターを同じハードディスク内にコビーすると約1分40秒かかりました。これを1秒あたりにすると10MBと言うことになります。これでもたぶん早い方だと思います。
次に同じ1GBのデーターを外付けの高速データー転送タイプのハードディスクにコピーすると20秒でした(50MB/秒)これは早いですね。5倍早いということになります。写真が実験に使った高速データー転送タイプのハードディスクです。
このハードディスクは88MB/秒のデーター転送レートということですが実測するとこのようにカタログ値ほどはスピードが出ないものです。これはスピードを計る条件の違いによるものです。
また参考までにネットワーク上のファイルサーバーにコピーする時間も計ってみました。これはハードディスクと同じ約1分40秒でした。ネットワークの構築方法やファイルサーバーの構築方法でもっと早くすることもできると思います。
それにしても同じハードディスク内にコピーする時間とネットワーク上のファイルサーバーにコピーする時間が同じなんてビックリしませんか?
Pro Toolsの音声データーをネットワークサーバーに直接記録してデーターを共有する時代もそう遠くではなさそうですね。