5.1チャンネルサラウンドのミックス
最近ドキュメンタリーTV番組の5.1チャンネルサラウンド音声のミックスをしました。
自分は音楽のサラウンドミックスの方が経験が多く次に多いのが展示会などの映像をサラウンドミックスする仕事です。
TVのサラウンドミックスの需要は地上波デジタル放送化とともに増えてくると思います。
近い将来みなさんの家庭でも5.1チャンネルサラウンドのTV番組を見ることになるのでしょうね。
もちろんすでに5.1チャンネルサラウンドの番組は放送されていますので受信機と再生システムがあれば直ぐにでも可能です。
今回の仕事を通して感じたことはTVなどの音声の場合実際に収録された音の他に効果音(Sound Effect)と呼ばれる音を多用するのですがこの音の表現方法の幅がサラウンド化することによりもの凄く広がることです。
乱暴が言い方をすれば実際に存在しない音ですがらイメージでいくらでも表現できるのです。
例えば宇宙の音とか山の音とか風の音とか回想している時の音などや文字やタイトルに合わせて出る音などもそうですね。
このような音は音響効果さん(略して音効さんと言う)が作り込まれます。その音を音効さんと相談しながらサラウンドのイメージを作り上げていきます。
ですから音効さんのセンスとミキサーのセンスの両方が物を言うと思います。
今回一緒に仕事をさせていただいた方は私よりも20才も年上の経験豊かなサウンドデザイナーさんでした。
この道で40年も働いているのですから凄い方です。
この世界は続く人と続かない人の差がはっきりしているように思います。続いている人には共通して仕事に対する哲学のようなものが軸としてしっかりあるのです。
仕事を続けていれば必ず良いときもあれば悪いときもあるはずです。そんな波の中で仕事に対する哲学の軸がしっかりしていると道をそれることなく続けていられるのかも知れません。
今回の仕事が終ったときにサウンドデザイナーさんが非常に良い作品が出来たと喜ばれました。そしてあなたと私は相性がいい二人そろえば鬼に金棒だと言われました。