BATTLAX BT-002 TYPE-4インプレ
二輪ロードレース世界選手権MotoGPではミシュランとブリジストンのタイヤ開発競争が話題になっています。
今回は2006年全日本ロードレースST600クラスシリーズランキング 1、2、3位を独占したBT-002をフロントに履いてみたインプレをお届けします。
履き替えたのは8月の3週目です。
NSR250Rの標準フロントタイヤサイズは110サイズですがBT-002は120サイズからのラインナップになっています。
BT-002の適合リム幅を見ると3.0インチから3.5インチと表記してありますのでそのままでも取り付けできそうです。
友人から聞いてVFR400のリム幅3.5インチのフロントホイールを入手して履かせることにしました。
リムに組み込む前の状態で今まで使っていたピレリースーバーコルサと高さを比べると15mmほどBT-002のほうが高いです。
車高ベースで考えると約7.5mm前後フロントが上がる計算になりますね。きっと今よりアンダーステアーの方向になるのかな・・・と想像しました。
リアタイヤは今までと同じスーパーコルサ160のSC2にしました。
とりあえずポン付け状態で箱根に個人練習に向かいました。練習場所までは軽いワイディングを走るのですが想像したとおりアンダーステアー傾向のハンドリングでした。
しかしただのアンダーとちょっと違うところは良く曲がると言うことです。コーナー終盤の立ち上がり加速の状態でバイクがバンクを維持したまま旋回しようとする感じでしょうか。
別の言い方をするとよく寝るタイヤといった感じでしょうか。
練習場所でウォームアップを済ませいつもの基礎コースのタイムアタックをすると1本目はタイヤのフィーリングに戸惑いながらもまずまずのタイム。
2本目は少し慣れたのでもう少し積極的にタイヤを使って走るとなんと自己ベストを更新しました。
走り慣れないタイヤをポン付けしていきなりいつも行っている基礎コーズで自己ベストを記録するなんて事はいままで一度もありませんでしたので驚きました。
この日は5種類の基礎コースのうち3つのコースで自己ベストをタイムアタック2本目に更新することができました。
噂どうりのなかなか凄いタイヤだと思いました。空気圧は温感で2.2kgにしました。
強いて欠点を挙げるならNSRの軽快なハンドリングが得られない・・・といったところでしょうか。
タイムを計らずにフィーリングだけで言うとちょっとくせのある印象をうけます。
しかし競技ベースはタイムが全てですからね。タイムが良ければ少々ハンドリングが重くても人間がカバーするしかないのでしょうね(笑)。
先日終日雨の日に練習しました。セミスリックパターンなのでウエット性能がちょっと心配でしたが全然大丈夫でした。
通常雨の練習の場合は晴れの日に比べて8%タイムダウンするのが自分の傾向です。
これが7%ダウンの結果ですからウエットでも十分な性能を発揮することが分かりました。
タイヤを変えるだけでいつも乗っているオートバイが別の乗り物のように新鮮に感じます。オートバイって面白いですね。
次回の仕事系の記事は「HeavensDust 5th Album Final Mix」をお送りします。お楽しみに。