C2級 上田 健一郎選手のビデオ分析
【対象:(C2級→C1級)】
今回は本人からクエストをいただきC2級 上田 健一郎選手のビデオ分析をさせていただきました。ありがとうございます。
上田さんはCBR954RRに乗り兵庫県尼崎市から関東の大会にも積極的にエントリーされています。
関東ではC2級認定ですが中部DUNLOP杯ではC1級認定、愛媛DUNLPO杯ではB級認定の実績を持たれています。
分析用に昨年度のいくつかの大会の映像を見させて頂きました。
その中から関東のDUNLOP杯第3戦の映像を中心に見ていくことにしました。
映像を見て最初に感じたのが切り返しが遅いことと立ち上がりが遅いことです。
しかし映像を細かく見ていくと切り返しも立ち上がりも良い走りの部分も見て取れました。
これはおそらくオートバイを乗りこなす技術は十分に持っているけれどもタイムを詰める走りに対して認識が甘いのかも知れませんね。
例えばスタート直後の左ターンから直パイの部分では最初の左ターンをタイトに入っているためその後のスピードが遅くなってしまっています。
その後270度ターンを3回しますが早く走ろうという意識からか大回りになっています。
このようなセクションでは体感では遅いと感じるかもしれませんがきっちりと小回りした方がタイム短縮に繋がる傾向があると思います。
270度セクションが終わり次ぎの直パイに向かう繋ぎでは切り返しの遅さが見て取れました。
切り返しが遅いという言葉には2つの意味があります。
1つ目は単純に切り返すスピードが遅いという意味です。アクセルを閉じてからワンテンポ後に切り返しているような感じです。
2つ目はコース上で切り返すポイントが遅れている意味です。これが270度セクションが終わり次ぎの直パイに向かう時に切り返しが遅れているのですがそんな感じです。
上田さんにはこの両方の切り返しの遅さが見て取れました。
実はタイム短縮のために切り返しを早くすることと小回りをしてアクセルを早く開けることはセットになっている要素があると思います。
アクセルを早く開けようとすると大回りになり切り返しが遅れる傾向があります。
切り返しを早くしようとすると小回りになりアクセルを早く開けるのが難しくなる傾向があります。
この相反する両方の要素をコース上で帳尻を合わせるのが二輪ジムカーナ競技のポイントと言っても過言では無いかも知れませんね。
ではこのような上田さんはどのようなことを意識して練習をすれば良いのでしょうか?
このテーマは次回にお届けしたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。