PIRELLI スーパーコルサ プロインプレ
3月の初旬から昨シーズンまで使っていたDUNLOP α10からピレリー DRAGON SUPERCORSA ProSCというタイヤに切り替えました。
現在で2セット目になりますがようやくインプレのようなものが書けるような気がしてきました。
実はタイヤの銘柄チェンジした直後に記事を書こうと思っていたのですが思いのほか結果が悪くてしばらく使い込んでからにすることにしました。
サスのセッティングや空気圧なども色々試し2セット目の4週間目でようやくα10で記録した基礎コースの自己ベストタイムを更新できるようになってきました。
はじめて履き替えてからある程度タイヤを使えるようになるのに13週間掛かったことになります。
最初に履いたのは
フロント110 SC1 Super Soft
リア160 SC1 Super Soft
です。2セット目は
フロント110 SC2 Soft
リア160 SC1 Super Soft
にしました。車両はNSR250R SP仕様です。
始めて履き替えて最初に感じたのはやはりオーバーステアー気味のハンドリングでした。
2005年シーズンに使っていたMICHELIN Power Race Softタイヤの時もそうでしたがレース指向のタイヤをDUNLOPのスポーツタイヤからそのま履き替えるとオーバーステアーになるようですね。
それでも接地感やグリップ感はもの凄くよくα10でフロントブレーキを強く掛けながら寝かしていくとリアタイヤがドリフト気味になるような走りをしてもまったく滑る気配すら感じませんでした。
走っていてタイムも良いかな?なんて感じるのですが実際のタイムは残念ながら良くなかったですね・・・。
ハンドルの高さも含めマシンのセッティングを大幅に見直しました。
基本的には自分の好きな弱アンダーステアー方向のセッティングでは結果に結びつかないようで弱オーバーステアーの方向でいまのところ落ち着いています。
突き出しやリアの車高などもいろいろ探ったのですが一番大きかったのはリアアクスルの位置を17mmほど前にしてみたことかもしれません。
DUNLOPタイヤではバンク中に軽く滑り出す程度ならいいのですがある程度をこえるといきなり足元をすくわれたように滑り出し転倒するしかない・・・みたいな傾向があるようなんですよね。
これを少しでも和らげるためと加速時にフロントが浮いてしまうのを押さえられるためにリアアスクルの位置をチエーンの長さで調整してめいっぱい後ろにセットしていました。
空気圧は温感で2.3kg前後、冷感では2.0kg前後が良いようです。
自分はフレッシュタイヤの時に高めの空気圧にセットしてタイヤがすり減ってくると空気圧を少しずつ下げて使っています。
α10などの一般公道向けスポーツタイヤとロードレースなどにも使われているスーパーコルサ プロのうようなレース指向のタイヤの一番大きな違いはエッジグリップにあるようです。
ですからこのエッジグリップを使わなければタイヤ本来の性能を活かせなく結果タイムにも繋がらないようなんですね。
頭では分かっているのですが身体は慣れるのに少し時間が必要だったみたいですね。
α10では危ないかな・・・と思う状況だとタイヤのスライドに対して身体が少し構えるようにしていたみたいなんです。
この走りではα10の記録を超えることができませんでした。
α10では危ないかな・・・という状況でもリラックスして身体の重心をバイクに預けられるようになってからようやくα10の記録を塗り替えることができました。
高性能タイヤを履いても結局はライダー次第といったところなんですよね。あたりまえの事かも知れませんが(笑)。