スプリングの硬さとプリロードに付いて

先日知人からリアサスのスプリングの硬さに付いてメールで質問がありました。

なるほどそういう疑問もあるのかと思い自分の知っている範囲で記事にしてみようと思いました。

自分の知識は人から教わったり自分なりに記録を取って調べた経験から得た物ですからその程度の物と思ってください。

スプリングの硬さを考える時に必ず考えなくてはならないことはライダーの体重とプリロードです。

プリロードとはサスのスプリングを取り外して無負荷の完全に伸びきった状態(これを自由長と言います)からそれを圧縮してバイクに取り付けているのですがその圧縮量のことを言います。

スプリングの特性は伸びきった状態や極端に圧縮されすぎた状態では綺麗なバネ特性を得ることができないのです。ですから適度に圧縮した状態で使うのがリニアな特性を得られて理想的なんです。

スプリングにはバイクの車重と人間の体重が乗りますので人間の体重に合わせてプリロードを調整するのが基本的な考え方となっています。

ですからほとんどのバイクはプリロードが調整できるようになっています。

体重の軽い人はプリロードを抜いて体重の重い人はプリロードを掛けてなるべくスプリング特性の綺麗な中点の部分に合わせるのですがそのおいしい範囲を超えてしまったときにバネレートの違うスプリングに取り替えることを検討します。

交換の目安はスプリングの自由長から10%以上のプリロードを掛けなければならない場合スプリングレートを上げるとも言われています。

例えば自分のオーリンズサスの場合自由長が152mmですからこれに0.9を掛けて136.8mm以上のプリロードを掛ける場合はバネレートを上げることを検討した方がよいと言うことです。

同じ体重の人がバネレートを変更すると単純にプリロードの量が変わります。これにより常用するスプリング特性が変化しますのでそのフィーリングを求めてバネレートを変更すると言った考え方もあると思います。

さらに走行時の車高も変わってきますのでこの影響はもの凄く大きな違いとなってライダーに伝わってきます。

一般的にプリロードを調整してもサスの伸びきった長さは変わらないと言われていますがオーリンズなどのリプレイスサスはトップアウトスプリングという機能が付いていてプリロードを締め込むと伸びきりの値が少なくなるように出来ているものもあります。

これは自分が偶然記録を取っていて気が付いたことなのですがこの影響かどうかは分からないのですがプリロードを少し変化させただけでも乗車フィーリングが激しく変わります。

自分の思うサスセッティングのコツは硬い柔らかいと言うことの前に乗りやすい姿勢を決める事のように思います。

その結果硬めのスプリングを使ったり柔らかめのスプリングを使う検討をするのがよいのではないでしょうか?

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