マシンセッティング

マシンセッティングってなにか凄く難しいようなイメージがありませんか?「上手い人がやるもの」みたいな・・・

ライテクは上手い人を見よう見まねでしてみたりできるのですがセッティングは体重や身長、走り方の違いなどで変わってきますので他人をまねできないのがハードルを高くしている理由かもしれませんね。

そんなちょっぴり難しいかもしれないマシンセッティングに少しでも役に立つ記事を書いてみたいと思います。

最初の見直し

マシンセッティングでまず最初に見直して欲しいのはハンドル、レバー、ペダルの位置です。

「納車時のこの位置でなければならない」なんてことなまったくないので色々試して思いっきり自分の楽な位置にしちゃってください。

ちなみにレバー類は転倒したときに跳ね上がる程度にブラケットをゆるめておくと転倒時に折れにくくなりいざという時に助かります。

ペダルの位置は足首が自然な90度の位置で操作できる位置が良いと思います。

これだけても立派なマシンセッティングだと思いますよ♪

次にサスペンションに行きましょう。じつはサスセッティングはまだまだ研究中で人に伝えられる程のレベルではないのですが・・・。

それでも頑張って書いてみますね。

サスセッティングの1G

サスセッティングには1Gと言う考え方があるのですが、1人ではできないし面倒なのでノーマルサスセッティングを基本として気軽にできる自分流の考え方をお伝えします。

まずフロント、リアともにノーマルの状態をミディアムとしてそこからハードとソフトの基本セッティングを考えます。

そしてそのセッティングを状況に合わせて使い分けるだけです。簡単でしょ♪自分はそうしています。

これだけでもフロントとリアでハード・ミディアム・ソフトの組み合わせで9パターンのセッティングが作れます。

サスペンションのことを考えるときにタイヤの空気圧も重要な要素になってくるのですが、とりあえず空気圧は標準で良いと思います。空気圧に付いてはまた別の機会に書きますね。

ここで一応サスペンション調整の用語と効果をおさらいしておきましょう。フロントもリアも同じ考え方で3つの調整ポイントが基本になります。

プリロード(車高)

スプリングにかかる初期加重を調整する。バイクの姿勢にも影響する。強めると高くなり弱めると低くなる。これを調整してハードとソフトの基礎を作ります。

圧縮側減衰(COMP コンプレッション)

サスの沈み込む早さを調整する。強めるとこしがでて弱めると柔らかくなる。プリロードを強めた場合は圧縮は弱めてバランスを取るのが基本。ウエットの時は弱めたほうが走りやすい。

伸び側減衰(TEN テンション)

サスが伸び上がる早さを調整する。強めると戻りが遅くなり弱めると戻りが早くなる。プリロードを強めた場合は伸びも強めるのが基本。強めるとフワつきを押さえて落ち着きが出るがギャップで跳ねるときは弱くする。

圧縮と伸び減衰調整はサスによってはどちらか片方しか調整できなかったりしますが、その場合は1つを調整すると両方とも同じように変わると考えてよいと思います。

それではノーマルセッティングを中間のミディアムとしてハードとソフトの作り方の方向性を考えてみましょう。

基本はプリロードで決めて圧縮と伸びはそれに合わせて調整するといった考え方で行います。

目安としてフロントのプリロードで1目盛り。リアのプリロードで2から3mmくらいの調整幅が無難だと思います。

ハードのセッティング

プリロード → 強める(+1目盛り又は+2mm)
圧縮 → 弱める(-1クリック又は-1/2回転)
伸び → 強める(+1クリック又は+1/2回転)

ソフトのセッティング

プリロード → 弱める(-1目盛り又は-2mm)
圧縮 → 強める(+1クリック又は+1/2回転)
伸び → 弱める(-1クリック又は-1/2回転)

圧縮や伸びの調整は1クリックか1/2回転くらいで十分です。微調整は走行してみて行います。

できあがった基本セッティングは思い立ったら簡単に変えられるようにガムテープなどに書き込んで車体のどこかに貼っておくと便利です。

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実はサスのフィーリングは体調や気分、疲労度、タイヤの消耗や気温によって大きく左右されます。

前回バイクに乗った時に良くてもこれから乗る時に良いかどうかは乗ってみないと分からないのです。

ロードレース世界選手権MotoGPでもレース中にサスのセッティングをいじっているライダーを見ることができます。

走っていていつもよりコーナーが怖いとか曲がりにくいと感じたときはフロントをソフトにすると良くなる場合があります。

それでもダメならリアもソフトにしてみてください。ソフトにすると車高が下がるので安心感が増します。

逆に乗れていると感じる時や山道を走り込んでいるうちに慣れてきてサスが柔らかく感じる時や2人乗りをする場合はフロント、リア共にハード方向にセッティングにします。

おおざっぱな言い方をすると

「バング角が欲しい」=「ハード」

「楽に曲がりたい」=「ソフト」

と言った感じです。

サスのセッティングに迷ったら経験的にソフトの方向を選ぶことをお勧めします。サスを硬くしてゆくとタイヤの接地感が薄くなっていく傾向がありますのでソフトにした方が無難なんです。

もしサスセッティングを変えても違いが分からない場合は気にせずそのまま乗り続けてください。

分からないからといって極端にセッティングを変えてみることは経験的に言ってしない方が賢明です。

ミディアムを基本としてハードとソフトにちょこちょこ変えてるうちに必ず違いが分かるようになりますので♪

違いが分かるようになってくると大ざっぱに作ったハードとソフトのセッティングをさらに好みに合わせて煮詰めることができるようになるはずです。楽しくなってきますよ♪

とにかく乗りにくいと感じたときはソフト方向のセッティングにするとフィーリングが良くなると思いますので憶えておいてください。

で、しばらく乗っているうちに慣れてきてハードにしたくなったらしてみれば良いと思いますし無理にハードにすることもないと思います。

前回乗った時に良かったからと思ってそのまま乗り続けるのではなく乗りにくいと感じたときは気軽にサスをいじってみると良いと思います。

減衰系はドライバー1本で簡単にいじれますからね。1クリックとか1/2回転でいいと思います。

自分がバイクに合わせるのではなく自分にバイクを合わせる感覚です。

この他にフロントフォークの突きだしと油面のセッティングもあるのですが長くなるのでまた別の機会にします。

二輪ジムカーナの場合のサスセッティングのヒント

一般走行では乗りやすさや曲がりやすさ、怖くないといったフィーリングでサスをセッティングしますがタイムを争う二輪ジムカーナ競技の場合は大会でタイムの良い走りが自然にできるサスセッティングを探すことになります。

ですのでフィーリングではなくタイムを計りながら試すのですがライダーの走りが安定していないとタイムの変化がサスセッティングによるものなのかライダーの走りのムラなのか分からなくなります。

自分の場合ではサスセッティングで約2%のタイム差(100秒走って2秒の差)が出ることを確認しています。

とにかくサスのフィーリングは体調や気分で変わるのでノーマルセッティングをミディアムとしてハードとソフトのセッティングを作ってその日のフィーリングに応じて使い分けるのがよいのではないでしょうか?

サスセッティングとタイムの関係は8の字など低速側(ハンドルの舵角が大きい場合)のターンでタイムの良いセッティングにすると高速側(ハンドルの舵角が小さい場合)のコーナリングでタイムが落ちる傾向があります。

逆に高速側に合わせると低速側が悪くなります。どちらも良いセッティングというのはなかなか見つからないものです。

大会では毎回コースが変わり当日コースが発表されますので事前にコースに合わせたセッティングはできません。

自分の場合は低速側でセッティングを決めて高速側の要素を少し入て妥協することにしています。

乗り出してタイヤの接地感が薄かったり乗れてないと感じるときは迷わすソフト方向にセッティングを変更します。

同じコースを走り込んでサスセッティングをすると体が慣れて無意識に寝かして走れるようになってくるのでハードなセッティングになる傾向があるようです。

またフィーリングの良いセッティングは自分の気にしているポイントは良くなっても低速から高速までの条件で記録を取ると平均的には悪い結果結になったりもします。

少し乗りにくいと感じても安定指向で迷ったときに勝手にバイクが走ってくれるセッティングの方が平均的に良い結果に結びつくようです。

また路面の良いコースでは減衰(圧縮と伸び)を気持ち弱めにしてあげた方がバイクが気持ち良く走る気がします。

ふぅー疲れた・・・どうですか?役に立ちますか?・・・これでも胸の中に秘めている書きたい事の半分以下です。

あたりまえですが全て実体験をもとに書いています。感覚やフィーリングを上手く言葉にできないんですよねー。

ちなみにこの記事を書くのにどれくらいかかったと思いますか?

テーマを決めたのは月曜日の昼食の時で公開したのが金曜日ですから延べ5日ですね。

PCに向かってタイプしている時間はたぶん合計で6時間くらいだと思います。ちょっとしたときに言葉を考えている時間は相当あると思います。

仕事系の話しは勢いでわりと短時間で書けるのですがバイクのライテクは大変ですね。

間違ったこと書けないしあまり主観でもよくないし。自分の周りで同じ二輪ジムカーナ競技に参戦している仲間や知人も見ているかも知れませんしね。←実はコレが一番プレッシャーだったりします。

自分よりキャリアの長いベテラン、エキスパートライダーもたくさんいらっしゃいますし・・・

不適切な表現がありましたら遠慮無く突っ込んでくださいませ。お願いしますぅ。

ちなみにぶん田さんとかサスセッティングはどんなふうに感じてどうしているのでしょうね?興味深いです。機会があったら是非ぶん田さんのブログに書いて頂けたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

東 春平代表取締役 / 音響エンジニア
音響と音楽で皆さんの役に立つことを考えています。

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