レコーディングエンジニアの仕事の本質

レコーディング・エンジニアと言う仕事はいい音を作り出す技師のようなイメージがありませんか?

少なくとも自分が若いときはそんなふうにイメージしている時期もありました。

たしかにその表現も間違いではないのですが仕事の経験を積んでいくうちにいい音って沢山あることに気が付いて来ました。

またある人はいい音と感じてもある人は悪い音と感じるような場合もあるのです。

ですからいい音と言ってもそれはとても抽象的な表見に思えてきます。

音楽を電気信号として見るとこのように見ることができます。

TFF

この波形はたいがい左側が低い音で右側が高い音になっています。そして波形が下から上に上がるにつれて大きな音であることを指しています。

この波形を注意深く眺めているとおもしろいことに気がつきます。音が良いなと思うCDはこの波形が綺麗で少しだけ右肩下がりになるのです。

一概には言い切れないのですが心地よいと感じる音楽には低音から高音までのある共通するバランスがあるのは確かだと思うんです。

音の質というとまた別の要素が関係してきますが、音楽を心地よいバランスにするというのもレコーディングエンジニアの大切な仕事だと思います。

この音楽を心地よいバランスにするということは意外と一般的には知られていないレコーディングエンジニアの仕事の本質のようなものかも知れませんね。

いい音を追求するのはイメージしている音に近づける作業ですからイメージがしっかりとあれば意外と追求するのは簡単だったりします。

ところがバランスを取るのはこの程度にしておくと無難・・・などのような判断が必要になって来るので経験が物を言うのです。

もちろん持って生まれたセンスもあると思います。このように考えるとなんだか料理と似ているところもあるように思えてきますね。

この記事を書いた人

東 春平代表取締役 / 音響エンジニア
音響と音楽で皆さんの役に立つことを考えています。

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