G.Iルーム設計施工

G.Iルームって知っていますか?

Group Interviewルームの略で、物作りに役立てるために複数の消費者の意見を聞く部屋のことです。

ぼくは実際に参加したことは無いのですが、このような部屋を設計施工したことがあります。

一見音響と何の関係もなさそうですが実はおおアリなんです。

グループ・インタビューの様子は記録を取るために録音、録画されるのです。

もちろん参加者には承諾を取った上でのことですが、カメラやマイクが露出していると参加者がホンネを喋りにくいことからカメラとマイクを目立たないように天井に取り付けます。

写真が天井に取り付けられたカメラとマイクです。これなら気にならないですよね。

DSCN2064

画像は防犯用の広角監視カメラで撮影しますのでそんなに苦労することはありません。難しいのは音声なんです。

グループ・インタビューでは聞き取りやすい声で話す人もいればぼそぼそを聞き取りにくい声の人もいます。また全員で笑ったりすることもあるのです。

そのような音声を聞き取りやすくするために音響エンジニアの技術が役に立つのです。

また最近では書記の人が速記からパソコンでタイプするようになり、このタイピングの音が会話にかぶって耳障りになることがあります。この音を押さえるのも一工夫なんですよね。

ポイントは集音された音声信号を電気処理で聞き取りやすくするだけでなく音の反射なども考慮して実音場を工夫することにあります。

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