スローイン・ファーストアウトって?

「スローイン・ファーストアウト」って言葉知ってますか?ぼくがこの言葉を初めて聞いたのは1979年です。

ずいぶん昔に聞いた言葉ですが今でもこの言葉を思い出し肝に銘じて走っています。

この言葉、最近でも使われているのでしょうか?モータースポーツに興味のある人なら知っているかもしれませんが一般ライダーの方は知らない人が多いかもしれませんね。

この「スローイン・ファーストアウト」とはコーナーを早く曲がるときのコツで「ゆっくり入って・早く出ろ」という意味なんです。

文章にすると簡単ですがこの言葉には奥が深い永遠のテーマのようなものがあります。

オートバイに乗っていて早いとか遅いとかは風圧だったり景色の動くスピードで感じたり、スピードメータを見ることで知ることができます。

ところがなぜかコーナーを曲がっているときはこの早い遅いを感じ取るのが難しくなります。コーナーを曲がりながらスピードメーターをジーッと見てられませんからね。

このコーナーのスピード感は、日常的に練習をしているエキスパート・ライダーなら分かるかもしれませんが自分を含め一般ライダーには意外と分からないものなのです。

例えば簡単な実験で、同じコーナーを数回全力で走ってタイム計測をします。

そして体感で早かった場合と計測値で早かった場合を調べると意外と体感と計測値が一致していないことがあるはすなのです。

これは体感と実際のスピードにギャップがあると言うことですよね。 ではなぜでしょう?おそらく体感で早いと感じる走りはライダーが

「リスクを負った走り」=「怖い走り」

のときに感じているようなんです。たとえばブレーキを我慢したり、早く走るために怖いと思うことを頑張ってしたときに「今の早いかも?」と思うようです。

でも現実では体感では遅くても実際に早い走りがありそれをなんとライダー自身が無意識にしているわけですよね!その走りはライダーが

「リスクを負っていない走り」=「怖くない走り」

と言うことなんですね。
リスクを負わないで早く走れるなんて!・・・
いいと思いませんか?そのコツが

「スローイン・ファーストアウト」

なのです。
一般的に早く走ろうとすると気持ち的に「ファーストイン」の走りになります。これを別の言い方をすると

「突っ込み気味の走り」

とも言えるのではないでしょうか、これをやめて「ファーストアウト」の走りにするのです。別の言い方をすると

「立ち上がり重視の走り」

にすると体感では遅く感じるかもしれませんがタイム的には早く走れる場合が多いというわけです。

ポイントは「スローイン」で本当にゆっくり進入するのではなくバイクを

「コーナー手前から寝かし始める」

ということです。

突っ込み気味の走りのときはコーナーの奥までブレーキングで入ってからバイクを寝かしていたハズです。これをこのままゆっくりやっても意味がありません。単純に遅くなるだけです。

要は、同じペースでもっとコーナーの手前から寝かし始めるわけです。そうすると余裕をもって立ち上がりポイントにバイクをもっていくことができるハズです。

こうすると突っ込み気味の走りのときより楽に力強く立ち上がることができるはずなのです。これはとても気持ちいいですしタイム的にも良い結果に繋がるというわけです。

この「スローイン・ファーストアウト」を自分流に言い換えると

「手前から寝かして・力強く立ち上がる」

って感じです。どうですか?

この走りがきっちりできているとタイム的に早い走りをしていてもバイクの上では意外と遅く感じたり走りに余裕があったりします。そしてあっさり自己ベストタイムを更新したりするのです♪

そんなふうに自己ベストを更新したときは「本当にこんな走りで自己ベスト更新していいのー?」って思うことがありますね。

で「楽勝じゃん♪」なんて思っていると2度と同じように早く走れなかったりします(笑)「さっきの走りはなんだったのだろう?」頭ではわかっていてもなかなかできなかったりします。

このようなことを思ってタイムを競うモータースポーツで「ライダーはどうすれば早く走れるようになるのか」を考えたとき・・・

それは「体感と実測値のギャップを調べて詰めていく作業」のように思うことがありますね♪

そんな中で意外と「楽な走り」から「早い走り」のヒントが見つかったりすることもありますよね♪

こんな楽して早く走れるヒントが見つかったときは感動して誰かに話したくなるのですが・・・たいがい気持ちが伝わらないんですよね。ハハハ・・・どぉーいぅこと?

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この記事を書いた人

東 春平代表取締役 / 音響エンジニア
音響と音楽で皆さんの役に立つことを考えています。

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